お正月の芸能人格付けチェックでも、チェック項目として定番となっている高額盆栽。
この記事では、そんな高額盆栽の中でも1億円の値を付ける“超”高額盆栽や、国内最高額となる時価2億円の大盆栽を紹介していきます。
また豆知識として、高い盆栽を見分ける際のポイントなども合わせて調べてみました。
最高額の盆栽は時価2億円!?
高額盆栽を色々と調べていく中で、最高額となっているのは樹齢は推定200年の黒松でその価格は時価2億円と言われています。
そんな時価2億円の盆栽が飾られたのは、静岡県にある「はままつフラワーパーク」で開催された大盆栽展です。
電話番号:053-487-0511
営業時間:9:00~17:00
入園料:大人⇒800円 小中学生⇒400円
公式サイト:https://e-flowerpark.com/price/
こちらがその最高額の盆栽になります。
この盆栽は2016年伊勢志摩サミットで、国際メディアセンターにも飾られ「小豆島(しょうどしま)」と名づけられています。
「これはもはや樹木では?」と思われるかもしれませんが、盆栽の定義としては“鉢植えの樹木”なので鉢植えになっていればこちらも盆栽となります。
基本的に盆栽のサイズは、このように分けられています。
中品盆栽・・・樹高20cm~50cm
商品盆栽・・・樹高20cm以下。10cm以下はミニ盆栽とも言う。
昔は、その盆栽を持ち上げるのに必要な人数で分類されていたそうですが、そうなるとこの最高額の盆栽は何人がかりになるんですかね?
ただこちらはおそらく個人所有の盆栽ではないと思われます。
1億円の値が付く超高額な盆栽
1億円を超えるような超高額な盆栽は芸能人格付けチェックを始めテレビ番組で取り上げられることも多いので、見覚えのある盆栽もあるかもしれませんね。
天帝の松(五葉松)
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こちらは2011年の『アジア太平洋盆栽水石高松大会』で出展された、樹齢300年の五葉松「天帝の松」という1億円の盆栽です。
現在は日本の盆栽界を代表する愛好家である舩山秋英さんの船山コレクションを代表する盆栽と言われていて、個人所有ではこの五葉松が最高額の盆栽とされています。
春花園の1億円盆栽
春花園は、日本盆栽作風展の最高賞である内閣総理大臣賞を過去に4回受賞した小林國雄さんが東京都江戸川に私財を投じて建てた施設です。
小林國雄さんの作品は、冒頭でも紹介した芸能人格付けチェックに出てくる高額盆栽としても有名ですね。
そんな小林國雄さんの作品が見られるのが春花園BONSAI美術館です。
電話番号:03-3670-8622
営業時間:10:00~17:00
入館料:大人⇒800円(お茶付き)
公式サイト:http://www.kunio-kobayashi.com/
春花園BONSAI美術館で見ることができる1億円盆栽は、下記の動画で詳しく紹介されています。
華厳
樹齢約800年以上の真柏で、死んでしまっている白い部分をあえて増やすことで線の動きを引き出しているという作品。
格付けチェック2016年の1億円盆栽や、林先生の初耳学といったテレビ番組にも登場したことがある盆栽です。
青竜
第24回日本盆栽作風展で内閣総理大臣賞を受賞した盆栽。
樹齢500年以上の黒松で、独特な形をしているのが特徴。
この形は元々倒れそうだった形をてこの原理を使って起こしたそうです。
序之舞
あの川端康成が所有していた樹齢450年の花梨きを盆栽にしてもの。
2018年の芸能人格付けチェックにも登場しています。
清風
50年前に大阪万博に出品されていた盆栽です。
ただ当時の形から小林氏の手に渡ってからは大きく形を変えています。
2019年の芸能人格付けチェックに登場しています。
翔鶴
幹の部分がとても湾曲している黒松の盆栽。
元々は第74回国風盆栽展(国風賞受賞)を受賞した盆栽ですが、当時からさらに成長して当時は3600万円と言われた価値も1億円になっているそうです。。
白鵬
こちらも評価額1億円の樹齢1000年、白骨化してなお生き続ける真柏盆栽「白鵬」。
テレビ朝日のグッド!モーニングなどのテレビ番組にも取り上げられています。
雲竜
押上で『第8回世界盆栽大会inさいたま』開催1か月前記念イベントで1オク円の黒松・銘「雲龍」が特別展示されるというので見てみた。
以下引用 >
盆栽作家・小林國雄氏(春花園BONSAI美術館館長)が20年間にわたり手掛けてきた盆栽で、推定樹齢は約500年とされています。 pic.twitter.com/m148e1efFp— ????? ?????????? (@yukoff_tw) March 18, 2017
上記で紹介した春花園1億円盆栽の動画には出てきていませんでしたが、雲竜という樹齢600年以上の1億円盆栽もあります。
ちなみに「雲竜」という名前は相撲の土俵入りの雲竜型から名付けたそうです。
プライスレスな高額盆栽も

参照:wikipedia
希少なのは明らかだけど、値段が付けられない盆栽もあります。
それが日本からワシントンの国立樹木園に寄贈されたこちらの盆栽「ヒロシマ・サバイバー」です。
1945年に原爆が投下された広島において、爆心地の近く(約3km圏内)で育てられていながらも枯れなかった樹齢約400円の五葉松で、広島県の盆栽職人である山木勝氏の手により育てられていた盆栽です。
樹齢もさることながら、エピソードも加わってこちらはもはやプライスレスの盆栽となっています。
高額な盆栽、値段の付け方(評価額)はどう決まる?
ここまで盆栽の中でも超高額な作品を紹介してきましたが、果たして盆栽はどのように価値が決まったり、値段が付けられるのでしょうか?
この記事でも紹介してきた小林國雄さんの過去のインタビューを見てみると、代表作「雲竜」の1億円という価値について尋ねられた時にこのように答えていました。
まずは樹齢600年という松自体の歴史の深さ、そして個性、調和、品格。あとは、私の欲かな(笑)
引用:https://www.cinra.net/interview/201707-muratarinko?page=2
最後の私の欲という言葉は半分冗談で半分本気のような気がしますね(笑)
以上を踏まえて、盆栽の評価基準となるのは、
・品種による育てやすさや希少性
・樹形
・日頃の世話にかかる手間や費用
高額な盆栽は、このような観点から品評会や展示会で値段が付くようです。
ちなみに盆栽は所有者が次々と変わっていくことも多く、樹齢に関しては年輪などからおおよその樹齢を推定しています。
樹齢が長いと評価額は高くなりますが、樹齢が短くても評価額が逆転することもあります。
樹形に関しては、美しいのが良いとされていますが基準はいくつかあります。
左右どちらかだけに偏っている・左右の枝の湾曲が均等になっているなどが美しい樹形とされています。
まとめ
ここまでは最高額の盆栽を始め、1億円を超える高額盆栽について紹介してきましたが、それこそ100円で購入できる盆栽もあります。
そう考えると改めて盆栽の世界は奥が深いですね。
1億円・2億円と聞くととんでもなく高価に思えますが、かかる手間や絵画など数十億円の芸術作品も存在することを考えると十分あり得る話ですね。
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