THE NORTH FACEというブランド、ご存じでしょうか?
1966年にアメリカで創業し1968年にカリフォルニア州サンフランシスコにて、ダグラス・トンプキンスとその妻、スージー・トンプキンスによって設立されたブランドです。
ブランド名の由来は、山岳で登山が難しい北側のことを指すノース・フェイスとのことです。名前の通り商品の多くはアウトドア用品で、高耐久で保温性・機能性が良く、軽くて暖かいのが特徴です。
日本ではGOLD WIN社がTHE NORTH FACEのブランドを使用するため商標を買い取り、商品開発から製造・販売まで行っています。
ここでもう答えは出てますが、日本製のTHE NORTH FACEはGOLD WIN社が製造しており、その他の国ではその国の製造メーカーが作っている為、商品の値段や性能に差が出るのです。
他の国のノースフェイスの中でも韓国製のノースフェイスは日本でも入手しやすく、価格も安いので人気になっています。韓国製のノースフェイスは韓国で作られているというだけで正規品で間違いありません。
これは全国のファッション好きの方におすすめなんですが、
ノースフェイスには「ホワイトレーベル」という韓国限定のラインがあるんですけど、ノースらしくない今どきなデザインのお洋服が安価で買えてしまうのです…
「ブランド自体は好きだけど値段が高えよ…」って人は是非チェックしてみて… pic.twitter.com/z8k0w4rQDM— T (@notbadiguess) December 17, 2020
ただ、ややこしいのは日本製のノースフェイスにも、韓国製のノースフェイスにもベトナムなどの東南アジアで製造されたコピー商品(偽物)が出回っています。
この記事では日本製と韓国製ノースフェイスの品質の違いや、その他(本物&偽物)を見分ける方法などをまとめています。
ノースフェイス韓国はなぜ安いのか?
冒頭で紹介したように、日本とその他の国のノースフェイスでは、商品を製造するメーカーが違います。
GOLD WIN社は1950年富山県で創業されたスポーツウェア、スポーツ用品の製造販売を行う会社で、THE NORTH FACE以外にも、ellesse、Canterbury of New Zealand、HELLY HANSEN等の有力ブランドのスポーツウェア、スポーツ用品を製造販売しています。
日本のノースフェイス製品を作っているGOLD WIN社の公式HP
https://www.goldwin.co.jp/
また自社ブランドの「GOLDWIN」も手掛け、高耐久・高品質・高機能でシェアを伸ばしているメーカーです。
一方お隣の韓国製ノースフェイスは、株式会社永遠アウトドアという会社がライセンスを受けて製造・販売しています。このメーカーは韓国では、言われたものを外観そっくりに作ることを得意としています。
しかし、決して機能性や品質が高い製品を作れる企業ではない為、製造された製品の品質も、GOLD WIN社とは比較にならないほど荒い製品となっています。よって韓国ではTHE NORTH FACEの製品は粗悪品ということになり、韓国ではあまり人気のないブランドの為、日本の1/3以下の値段で売られていることもあります。
余談ですが筆者が良く訪問するタイのチャトチャック市場でもTHE NORTH FACEブランドの商品が多く売られ、大きい登山リュックでも300バーツ(日本円で1200円)ぐらいで買えてしまいます。
なので、韓国製ノースフェイスの品質が悪いので安いというよりかは、日本製のノースフェイスが高品質なので値段も高いという認識のほうが合っていると思います。
日本製ノースフェイスとの品質の違い
GOLD WIN製のTHE NORTH FACEはとにかく高品質です。登山やアウトドア目的を前提とした素材で製造され、素材と使用環境を考慮した縫製を取り入れています。また自社工場の隣には研究施設があり耐久テストも行っています。
それを元に年々改良されていく事がGOLD WIN製のTHE NORTH FACEの品質の高さの要因の一つとなっています。また日本の正規品であれば購入した販売店を通じて修理することも可能で、自社工場内にリペアゾーンがあり、そこで破損個所を、当て布・たたき縫い・丈詰め・PACK底当て布修理・背面当て布修理などを行っています。
この破損個所の情報が次世代の製品に生かされ、より高耐久・高品質・高機能な製品となっていくのです。
しかし韓国のTHE NORTH FACEを展開する永遠アウトドアは違います。ライセンスを受けてはいるものの、縫製や製造方法は日本やアメリカ本社が各自でやっている為、製品を見様見真似でしか製造することはできません。
よって前述にも書いた通り、韓国のTHE NORTH FACEは品質が悪いため韓国で不人気なブランドとなっています。そしてその差に目を付けた商社やバイヤーがこぞって韓国製THE NORTH FACEを日本に持ち込み、今の日本製と韓国製が入り乱れたカオスな状態となっているわけです。
ノースフェイスの本物と偽物の見分け方
電脳でいいやつ見つけた😍
と思ったら偽物でした😭
ノースフェイスはめちゃくちゃ偽物多いです😱
見分けるポイントは
/
文字と文字が刺繍糸で繋がってたり荒い‼️
\何という雑さ🤣
本物は刺繍が綺麗でタグにホログラムのタグが着いてたりします🥰
比べてみると結構分かりますね#りらいふ pic.twitter.com/nGr9IMXK6D
— りらいふ (@Relife15389244) August 23, 2021
ノースフェイスの本物と偽物の見分け方ですが、まずは価格でしょう。日本のTHE NORTH FACEを展開するGOLD WIN社はセールを極力行わない戦略でブランドイメージを高めています。
これは本物?偽物?
安すぎる‼️#ノースフェイス#バルトロライトジャケット pic.twitter.com/l2cGorbxXO— JUN-K (@728_jun) January 2, 2021
つまり値段が高いものは本物という可能性が高いでしょう。逆に何故かとてつもなく安いとおもったら、それは日本以外のTHE NORTH FACEの製品だと言っても問題はないと思います。
またもしネット通販ではなく、現物を見ることが出来る場合、衣料品であれば洗濯表記のラベルにハングル文字の記載があれば間違いなく、永遠アウトドア製品(韓国製)ということになります。
またあまり性能の良くないコンピューターミシンを使用しているせいか、THE NORTH FACEのロゴの刺繍糸がアルファベットの綴りが繋がっているので、見分けるポイントになっています。
これ以外にも韓国製にはホワイトレーベルというものがあります。これは韓国限定レーベルで、中国で量産されるシャツやボアフリースにTHE NORTH FACEのロゴをあつらえたものになります。
もちろんとても安く手に入りますが、品質は値段相応となります。ただ、韓国を始めとした海外製のノースフェイス商品は、品質こそ日本製には劣るものの、デザインは日本製にはないユニークなデザインの商品が多くなっています。
まとめ
街中で見かけるTHE NORTH FACEというブランド。そのロゴに惹かれるのか、品質に惹かれるのかは自分次第だとおもいますが、自分としてはホンモノ(高品質な日本製)を持ちたいですね。
しかしTHE NORTH FACE本社から見ればすべてホンモノなんだそうです。アメリカ・イギリス・日本・韓国・タイなどそれぞれ独自に製造しブランド展開しています。こういうのもまたこのTHE NORTH FACEブランドの魅力の一つと感じます。日本で大人気のTHE NORTH FACEブランド、このライセンス方法でどこまで続くか見ものだと思います。
コメント