ふとスマホでニュースをチェックしていると、こんなニュースが。
「昔は100円。買わない」タマネギが前年比で3倍近くに急騰 カレー店からも悲鳴「値上げ検討せざるを得ない」
個人的には3倍って程の実感はありませんでしたが、確かに最近玉ねぎが高くなっている上に、玉ねぎそのものが小さいと感じることがありました。
玉ねぎなんて何の料理にでも使うわけで、ましてや我が家のようなネギ好き一家にとっては家計をモロに直撃する玉ねぎの高騰・・・。
そこで、なぜ今玉ねぎが高いのか?この高騰はいつまで続くのか?を調べてみました。
また、こんな状況を乗り切るために今玉ねぎを安く買う方法や玉ねぎの代用となり得る野菜についてもまとめてみました。
2022年なぜ今玉ねぎは高いのか?
なぜ、2022年になってから玉ねぎが高いのか?
理由は玉ねぎの供給量が減っているからですが、その原因は主に3つ。
②本州産の玉ねぎが天候の影響で生産量が減っている
③中国産の輸入が停滞している
少し詳しく紹介していきましょう。
①北海道産の玉ねぎが去年の猛暑の影響で生産量が減っている
一番の原因はやっぱり収穫量日本一(全国の約65%を占める)と言われる北海道産玉ねぎがの生産量が減ったことです。
今市場で出回っているのは去年の8月~10月頃に収穫された貯蔵玉ねぎで、この貯蔵玉ねぎは大体翌年4月頃まで出荷されます。
去年の北海道では夏に気温が高く雨が少なかったのでこの貯蔵玉ねぎの収穫量自体が少なったのです。
②本州産の玉ねぎが天候の影響で生産量が減っている
で、本来であれば5月ぐらいからは佐賀県(生産量2位)、7月ぐらいからは兵庫県・淡路島産(生産量3位)の新玉ねぎのように徐々に北海道産以外の玉ねぎが市場に出てくるので価格高騰も徐々に落ち着いてくると言われています。
しかし、本州産の玉ねぎにもまさかの自体が起こっているようです。
・淡路島産の玉ねぎは4月の小雨の影響で例年を少し下回る出荷量になる
と、こちらも天候の影響を受けていて玉ねぎが高い原因の一因となっています。
③中国産の輸入が停滞している
ならば外国産だ!となるのですが、加工用が中心となっている中国産の玉ねぎも上海のロックダウンによる輸出制限とステイホームによる中国国内での需要増、最近の円安による輸入控えといった原因が重なって、輸入が停滞しています。
まさにトリプルパンチですね!!
2022年玉ねぎの高騰はいつまで続く?値段の推移
前述のニュース記事でも紹介されていますが、名古屋中央卸売市場によると玉ねぎの価格推移は2021年5月に1キロ80円だったものが、2022年5月には226円と3倍近くになっています。
青森市中央卸売市場では、例年では1キロ83円のところが5月は324円と4倍もの高騰になっています。
これは東京都中央卸売市場での玉ねぎ卸売価格の値段推移です。
上記のデータは、ベジ探というサイトでまとめられているデータで各中央卸売市場(東京・名古屋・大阪・福岡)の直近値段推移が見られるので興味がある方はぜひ。
玉ねぎが高いのはいつまで続く?
今紹介した卸売価格を見ると、すでに玉ねぎの卸売り価格は下がっています。
それでも例年より高い傾向にはなっているものの、3倍とか4倍もの高騰は5月に入って本州産の玉ねぎが増えたことで一旦収まりそうな気配ですね。
また、スーパーの中には今回の高騰でオーストラリア産など、中国以外の外国産玉ねぎの販売に踏み切っている店舗もあるようです。
とは言え、本格的に玉ねぎの価格が落ち着くのは2022年の北海道産が市場に出回る8月頃になると言われています。
2022年玉ねぎを安く買うには?
玉ねぎの値段が高い2022年現在の状況で、どうすれば玉ねぎを安く買うことができるのか?考えてみました。
直売所で買う
道の駅にある直売所では、地元の生産者の方が直接提供していることがほとんどです。
玉ねぎのような日常的に使用する野菜類は、基本的にスーパーよりも直売所のほうが、数十円ほど高いことが多いのですが、今回のような市場価格が3倍とか4倍になっているような時は直売所のほうが安い場合も十分にあります。
なので一度近所にある直売所を覗いてみてはいかがでしょうか?
冷凍玉ねぎを使う
TLに流れてきた玉ねぎの値段が実際ヤバ過ぎて買い物に行っても手が出ない!!!!そんな財布と台所を守る主婦&主夫&自炊勢には業務スーパーの冷凍玉ねぎ刻み500g 98円 スライス500g 178円!使い易くてそこそこ量もあって玉ねぎ高騰の今にうってつけだぞ???? pic.twitter.com/EDM9fgsvF9
— 迅雷数奇 (@bun2jingi) May 5, 2022
冷凍野菜は比較的価格が安定していることでも知られています。
ほとんどが中国産の玉ねぎを使っているので国内の玉ねぎ高騰の影響は受けにくいですからね。
玉ねぎの冷凍で有名なのは業務スーパーで販売されている冷凍刻み玉ねぎですね。
(スライスもあります)
とりあえず価格高騰が収まるまでは冷凍玉ねぎを使うのも一つの手でしょう。
ネットで玉ねぎを箱買いする
玉ねぎは普段の料理にもよく使うし、常温でも長期保存できるので、楽天とかAmazonといったネット通販で玉ねぎを箱買いしてもいいかもしれないですね。
見ていると、ネット通販の玉ねぎも2022年の価格高騰の影響を受けていると思います。
ただ、最近スーパーで売ってる玉ねぎって値段も高い上にしょぼくないですか?(笑)
同じぐらいの値段だったら淡路島産の立派な新玉ねぎ買ったほうがお得じゃない?ってことですね。
野菜の宅配サービスを利用する
玉ねぎの値段が高いだけだったらそこまで必要ないですけど、最近はじゃがいもなども高くなっていますよね。
野菜の宅配サービスは直売所と同じで契約農家から直接野菜を買い付けています。
なので、スーパーで売られている野菜よりも若干高めではありますが、市場価格の変動に左右されることはなく、今回の玉ねぎやじゃがいものように市場価格が暴騰した時にはむしろ宅配サービスのほうが安いなんてこともあります。
特に近年異常気象が話題になっていて、その影響からか野菜の価格が高騰することが多いので野菜宅配サービスも一つの手段だと思います。
おすすめは「食べチョク」という野菜宅配サービスです。
なぜなら食べチョクは全国で400軒以上の生産者さん(オーガニック農家のみ)が登録している登録している、言わば“ネット上の直売所”なんです。
訳アリ商品などもあって、欲しい野菜だけをオーダーメイド宅配してもらうことができます。
まとめ
2022年玉ねぎの価格が高騰していますが、5月に入ってから卸売価格は落ち着いてきていて、今年の北海道産玉ねぎが出回れば市場価格はさらに落ち着いてくると予想されます。
それまでに、玉ねぎを安く買う方法も合わせて紹介しました。
玉ねぎの値段が落ち着くまでは、あえて玉ねぎを使わずに他の野菜で代用するって人もいます。
例えば、「長ネギ」「もやし」「キャベツの芯」「白菜の芯」「セロリ」「大根」などの野菜が玉ねぎの代用として利用されていることが多いようです。
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